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Point01名駅地区は100年に一度の変革期
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Point022027年に向けて変わり始めた人の流れ
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Point03DMC作成名駅データ資料を公開中
ビジネス拠点としての名駅の成長
今世の中はいろいろなところで「100年に一度の変革期」だと言われます。私たちが本社を構えている名古屋駅周辺、「名駅」地区もまた、100年に一度の大変革期の真っただ中にあります。戦後の都市復興の中で、名古屋市の商業的な中心地は松坂屋を中心に百貨店が多く集まっている栄で、名駅は支店経済を含むビジネス拠点という流れで成長してきたように思います。そもそも名古屋城の城下として発達した栄の位置と、明治期に街の辺縁につくられた駅である名古屋駅という出自からそれぞれの方向性が決まってきたのでしょう。

成長とともに変わりゆく人の流れ
そこに大きな変化をもたらしたのはJRセントラルタワーズの登場を契機とした、超高層ビル群の出現と商業施設の集積です。その後百貨店業態の伸び悩みや耐震問題などの課題もあったのでしょう、栄の商業力は相対的に力を弱め、一方でセントレアの開港を始め国内国外からの人の流入が活性化する中で、交通の要衝である名駅の重要度が高まり、栄と名駅の人の流れが大きく変わってきました。さらにこの後も、2027年に予定されているリニア開業が街を大きく変えていくことは間違いありません。

名駅のデータをまとめた資料を公開中
私たち電通名鉄コミュニケーションズは名古屋に本社を置いています。また名駅を地盤とする名古屋鉄道を親会社とする広告会社です。名古屋鉄道は今後駅ビルを再開発し、名駅エリアを大きく変えていくことを表明しています。
このような変化のタイミングをチャンスととらえ、この機会に名古屋のプレゼンスを高め、海外の諸都市にも比類する都市力を持つことが、名駅には必要です。この大変革期の方針が、この先100年の計として生きてくるはずです。私たち電通名鉄コミュニケーションズは、名駅を拠点とする広告会社として、まずは名駅を見つめ、ポジションを捉え、発展の礎として役に立つものをつくろうとの思いから、「名駅データブック2018 ~名古屋駅周辺地域 調査・分析と展望~」をまとめました。またさらにそれを読みやすく要約しながらまとめた読み物「名駅ミライ予想ノート」も同時に作成しました。名駅、名古屋の発展に伴う様々なビジネスの一助となることを願っています。
・名駅データブック2018 ~名古屋駅周辺地域 調査・分析と展望~
・名駅ミライ予想ノート


廣田 匡
統合プランニング局デジタル統合プランニング部
兼 東京支社ソリューションプロデュース部 プロジェクト・マネージャー
統合プランニング局デジタル統合プランニング部と東京支社ソリューションプロデュース部を兼務。商品、サービス、イベントなど幅広いクライアントを担当し、調査、マーケティング、プランニング業務に携わる。
文責・インタビュアー:佐野 直樹